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​システムの概要

KAPシステムは1972年に自社の図面、現寸作業の省力化を目的に開発を開始しました。

開発当初からコンピューター内に鉄骨構造物のモデルを構築しそのモデルからあらゆる出力物を得るという思想を持ち、今でいうBIMの思想を開発当初から盛り込んでいました。

以来​、50年にわたり鉄骨専用CADとしてファブのニーズに対応した開発を行ってまいりました。

​通常の鉄骨関連BIMソフトでは入力と同時にモデル化処理を行うため、大型物件においてはレスポンスに問題が生じるケースが多く、最大処理トン数は数千トンレベルと考えられます。KAPでは入力とモデル化を別処理で行っております。その結果、KAPシステムでは数万トン級の処理も可能です。また、クラウドリモート機能を使えば大型物件での入力が可能です。参加人数と鉄骨トン数の制限はありません。弊社では57,000トンの大型物件を入力しました。

​開発開始から

50年

​対応トン数

​10万t超/件

​実施すべき重要な課題

1.入力システムの改良
●同時複数入力の改良を強化し、あらゆるデータを同時入力可能とする
●ST-Brige(Ver-2)の読み込み機能強化により、他CADとこれまで以上の連携を行う。
●入力メニューのカスタマイズやundo,redo機能、リアルタイム3D確認機能を強化する

2.ELV,CWファスナーとのデータ連携強化
ELV,CWファスナーとのデータ連携機能は既に実装済みであるが、実物件での使用実績が少ない。
今後、上記業者とさらなる連携強化により使用実績を増やしていく。

3.モデル化,出力(図面,帳票)処理のクラウド化

KAPシステムのクラウド化は、現状では同時並行入力のみに使用されるが、今後データアップロード後、モデル化処理、各種帳票の出力から、KAP-WEBへの登録まで全てクラウド化可能とする。

今後の展望

1.AIを駆使した出力図面の美化
KAPは自由モデリングシステムの為、図面出力のパターン化が困難である。
引き出し線や寸法線、断面図の重なりについても、日夜プログラムの改良を重ねているが、なかなか満足のいく結果とまではいかない。
そこでAIを使用し大量の図面データから学習した結果を図面内容に反映し、出力図面の美化を図っていく。


2.フロントエンド(実寸法師)、バックエンド(KAPエンジン)の分離
将来的にはKAP入力はフロントエンドの実寸法師にてすべて行い、KAPはクラウド上でのモデルを作成,図面,帳票等出力のエンジンに特化する構想である。


3.工場の全自動化
KAPにて100%完全な鉄骨モデルを作成することを目標とし、その結果をIFCやBeamPro等の外部連携ファイルに出力することにより、工場内でのあらゆるNC機器を動作することができる。

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