設備とのBIM連携について
上流構造設計ソフトとの連携 ・ 設備設計ソフトとの連携
従来の設備情報の流れ
1.鉄骨ファブにより鉄骨伏図が作成され設備業者に渡される。
2.設備業者は伏図からスリーブを決定し、伏図に加筆し鉄骨ファブへ渡す
3.鉄骨ファブはそのスリーブ情報を干渉チェック,設備条件等により判定を行い、判定結果を設備業者に返す
4.上記ループを何度も繰り返す
5.その間に構造体の設計変更が発生し、事態はより複雑化 設備情報決定遅れの大きな要因となる
KAPシステムを使用した設備情報の流れ
1.設計図書に記述されたスリーブ貫通基準(可否ゾーン)を入力します。
2.鉄骨伏図にスリーブ貫通基準を表現します。
3.鉄骨躯体と共にスリーブ可否ゾーンを3D情報で出力
4.上記 2D,3D 情報を基に設備業者はスリーブ配管を決定します。
5.設備配管位置データはCSVでKAPシステムへ渡され、一括でKAPシステムのスリーブデータに変換される
鉄骨躯体との干渉や,スリーブ配置NG ゾーンを知ることができるKAP システムでのスリーブ入力も省力化され手戻りが減少します。その他・他業者のモデル取り込み・階段の3Dモデル取り込み受梁等の納まりチェックを早期にできます。
その他付帯鉄骨でのデータ連携
外装業者からルーズホール径やプレートの厚み情報を構造設計者に共有し、その他のファスナーを作成するにあたり必要情報をもつCSVデータを作成し、KAPシステムへ取り込みモデルを作成します。
IFCデータを重ねてチェックするとともに、ファスナー孔位置をデジタルデータで出力し、2重チェックを行う仕組みとなっております。
エレベーター関係鉄骨についてもファスナと同様にエレベーター業者からCSVデータを受け取り、KAPモデルとして取り込むことができます。
補強要領は取り込み後KAPシステムにて修正が可能です。(マクロ)
ゼネコンによっては補強要領まで提示して、より精度の高い連携も行っております。
この手法が浸透すれば、ファスナーやエレベーター鉄骨を入力する作業が不要となり納期の大幅な短縮になります。
EGリングのクラウド判定
補強材のEGリングにおいては弊社製品であるため、判定プログラムをKAPシステムへ内臓可能であり、計算書以外にも各径ごとのEGリング適合範囲をレイヤ分けし、3Dで一括出力ができます。
梁貫通補強材に当社開発のEGリングを使用した場合、検討をクラウドで行い判定結果をその場で確認できます。
また是正案は赤字で記載しますので設備検討を大幅に短縮できます。
その他既製品補強材の場合は可否判定を行うための条件データをCSV形式で出力できるようになりました。
設計BIMでのデータ連携
KAPシステムでは入力業務を大幅に短縮できる機能として構造設計者が作成した設計データをKAPシステムへ取り込み3Dモデルの作成が可能です。
インポート可能なデータとしてRevitデータをKAP用に変換させるKAP for Revit、IAI日本が提唱するST-Bridge、SS7、SDNFがあります。
外部CADから出力された階段の3D-DXFをKAPに取り込みBIMモデルを合成することで、階段受梁等の干渉チェックを早期に行うことができます。
通り、フロア・主フレームの配置情報やメンバーまで取り込み、KAPにて継手情報や仕口の詳細の入力を行うことで入力時間の削減に貢献します。
ST-BridgeであればKAPシステムや競合他社の専用CADも入出力に対応してますのでデータの受け渡しも可能となります。